イクメンじゃなく父親です。

うちのアホ旦那ですが、それこそ子供が生まれたばかりの頃は、「イクメン」と言う言葉に酔っていましたね。俺は、積極的に子育てしてるって。まあ、周りの子育てひと段落した女友だちがこぞって褒めたことも原因の一つでしょうけど。

でも、イクメンってただの父親ですよね。残念ながらウチの旦那が父親になったのは最近のことです。「産んだ後は俺が育てる」「オレはイクメンだ」って言ってた割に役に立たず、人の神経逆撫でしてましたね。

まず、夜中のミルク。その頃、夜中のミルクは2階の寝室からわざわざ階下のキッチンに作りに行ってたんです。そこで、旦那に作ってきてくれるようにお願いしたら、まずトイレを済ませるので、ミルクが遅くなるんですよ。確かにトイレに行ったからと言って時間的に変わるわけではないけど、まだ寝ぼけている間にミルクをあげて、さっさと寝かしつけたいのに、トイレによるので本格的なギャン泣きに変わってしまうんですよね。そうするとなかなか寝てくれなくなるんですよ。その頃は自分の事優先させんじゃない!早よ持ってこんか!ってな感じでした。まあ、私も産後、体調崩して辛かったので、少しでも早く治さなくちゃって焦ってましたから、余計にイライラしてました。まあ、結局、ミルクセットを2階に持って行くことで解決しました。それについても、ブツクサ言ってたっけ。

あと、お風呂。どこの家でもある問題だと思うけど、特に新生児の時は、どうやって一人でお風呂入れようか悩みのタネでした。でも、子供に風邪を引かせるわけには行かないから、寒くっても当然子供優先でした。それなのに、もう少し大きくなってから、息子が早く出たいとグズグズし始めたので、濡れたままの旦那にお願いしたら、「俺が風邪引くだろ」とな。今まで、私は風邪をひきそうになりながら一人で入れてましたけど?と言うわけで、その時は、風邪ひいて肺炎起こせばいいと思いながら、自分で黙ってやったら、その次からはやるようになりました。何事も経験ですね。

こう書いてて気がついたけど、危機管理能力が無いせいですね。自分のことより子供優先って事がわからなかったんだ。優先しないと後でつけが回ってくることが、想像出来なかったんですね。母親は、その辺否応なく危機管理するじゃないですか。でも、イクメンだから、仕事が休めなければ、妻が休んでくれるはずだし、妻の実家を頼ればいいと思ってましたからね。それに、あの頃は、食事だって、掃除だってなにひとつせずに社長だから出来ないと言い張ってましたから。それにひきかえ、私は2ヶ月で仕事に戻って、子育てと家事と仕事したら、そりゃ、産後クライシスまっしぐらでした。

まあ、今では、さすがに自分が休めるので、面倒見てくれるようになりました。もちろん、「仕事出来んかった」と愚痴られますがそのぐらいは許容範囲です。と言う訳で、一年前に会社をクビになって、子育てと家事を強制的にやらせたら、大分まともになりましたと言う話です。私も大分精神的に楽になったかな?本当に、男性に一年育休やらせたら、この国ってもう少しマシになるかもって思いました。でも、子育てに参加しなかった団塊の世代が会社から居なくなるまでダメかな?

それから後もう一つ。女性は妊娠中から、母親としての自覚が出てくるから、男性とは違うって言われますが、あれは嘘ですね。女性だって、初めての経験だから子育ては大変。でも、育てなきゃいけないから必死です。しかも、妊娠中の体調の悪さと出産の疲労でクタクタのところにいきなり子育て。無理やろ〜。そんな時、元気な男性諸君が替わりに頑張らんから、産後クライシスになるんですよ。今では、旦那に触られるのも嫌だわ。と言う訳で、産後クライシスを避けたければ、努力あるのみ。頑張れ。残念ながら、産後クライシスになってしまったら、ひたすら尽くせ。いつかは雪がとけるかも?